古くから日本の女性が愛用してきた伝統的な櫛、『つげ櫛』。
黄楊・柘植(つげ)からのみ作られた木製の櫛のことです。つげ櫛は静電気を起こしにくく、頭皮の乾燥を防ぎ、椿油を染み込ませて使えば髪に潤いを与えてくれます。
今ではプラスチック製の櫛が安くて簡単に手に入るようになり、木製の櫛を使う人の割合も減っていますが、日本の職人さんの伝統的技術を使って作られたつげ櫛はプラスチック製のくしにはない魅力がいっぱいです!
▽もちろんミニマリストな私も愛用しています!
つげ櫛の魅力については上の記事で書いているので読んでみてください!
▼ドミニック・ローホー さんのこちらの本書でも紹介されており、”良いもの”を揃えたい人にはオススメの一冊です。
今回は、大きさや形も様々な中で、自分にあったつげ櫛の選び方を紹介します〜!
Contents
つげ櫛の選び方
1.大きさ
まずはつげ櫛の大きさを選びましょう…!つげ櫛の大きさには様々なものがあります。
つげ櫛の大きさは「寸」という単位で表されますが、 一寸大体3㎝です。
つげ櫛には3寸(9cm)、3寸5分(10.5cm)、4寸(12cm)、5寸(15cm)、5寸5分(16.5cm)の5種類の大きさがあります。
携帯しやすいのは3~4寸のものと言われていて、5寸になると家で使う感じの大きさですね。
私は4寸のものを持っています。ポケットにも入れやすく、使いやすいですよ。
櫛の大きさは髪の毛量の多さにも影響されます。
必然的に、毛量が多い人ほど小さい櫛ではとかしにくいでしょう。
また、手の大きさによっても持ちやすい大きさがあると思うので、それも考慮しながら選びましょう。
自分が使いたい用途や目的に合わせてピッタリあったものを選んでください!
2.歯の間隔
次に、自分の髪質に合った歯の間隔のものを見つけましょう。
一番良いのは、つげ櫛専門店に行って自分の髪質に合ったものを選んでもらうのがベストですが、中々そういうわけにもいきません。
歯の間隔の選び方は基本的に、歯と歯の間隔が狭いほど髪がストレートな人向けで、間隔が広いほど、髪に癖がある人やパーマをかけている人向けです。
あとで紹介もしますが、「お六櫛本舗」というつげ櫛専門店の職人の手仕事により作られた「手挽き お六梳き櫛」が特に細く繊細なつげ櫛だとおもいます。
一般的に、ストレートヘアの人は細歯、少し癖がかっていたりウェーブのある方は中歯や荒歯、強いパーマのかかっている人は大荒歯やブラシタイプがおすすめです。
おすすめのつげ櫛7選!
1,定番的つげ櫛:とかし櫛
「とかし櫛」は定番的な櫛の種類で持ちやすくとかしやすいもの。4寸の大きさなので携帯しやすくなっています。とりあえずつげ櫛を使ってみたい方はこちらがおすすめです。
2,ストレートヘアの人は細歯
ストレートヘアで髪質が硬い人から柔らかい人まで柔軟に使えるつげ櫛が細歯のもの。ストレートヘアの方はとりあえずこれを選んでおけば間違いないです。
3,ゆるい癖・パーマのかかった方は荒歯
少しウェーブがかった髪や癖のある髪質をお持ちの方は、荒歯のつげ櫛がおすすめです。歯の間隔が広めなので、しっかり髪を梳かして潤いをキープしてくれます。
4,最も小ぶりなつげ櫛はこれ!
5×7cmの、つげ櫛の中では最も小ぶりなものです。こんな小さくて髪なんてとかせるの??と思われるかもしれませんが、私の母は普通に使っています。コンパクトなので、どこにでもサッと入れやすいそうです。
海外の方へのお土産にも可愛いですよね。
5,ブラシタイプ
持ち手付きの使いやすい形。携帯もしやすいです。
シャンプー前のブラッシングに使ったりするのもおすすめ。
櫛部分は外すこともできるのでお手入れも簡単です!
6,セット櫛
髪をカットしたりセットをしてくれたりする美容師の方がよく使うようなのがこちらのセット櫛。
歯がとても細かくできているので、分け目を整えたり髪型の微調整などにピッタリです。もちろん、普通に髪を梳かすことも可能です。
ただ、持ち手がある分、ポケットにサッと入れられるような携帯用ではないでしょう。
7,最も繊細なつげ櫛・手挽き
つげ櫛の選び方のところでも少し紹介しましたが、一般的に最も細い櫛歯を持つつげの櫛です。 とても細い歯を持つので、フケやホコリなどの髪の中の異物もしっかり除去してくれます。
ただ、このつげ櫛はあまりにも繊細なため、パーマやくせ毛・毛量の多い人には不向きです。
▽こちらから色々見ることができます。
手挽き – お六櫛本舗|手挽き櫛・みねばり櫛・つげ櫛・塗り櫛・彫り櫛の専門店
つげ櫛の手入れの仕方
他の櫛でもそうですが、つげ櫛は使い続けると歯と歯の間にホコリが溜まってきます。
なので定期的にお手入れはしてあげましょう。
具体的にすることは以下の二つ。
- オイルに浸して汚れ・ホコリを浮かび上がらせる
- 歯ブラシで汚れやホコリを取る
そんなに難しくはないと思いますが、お手入れをする目安は3ヶ月〜半年に一回ほど。
使っていくうちの「あ、そろそろオイルを塗ったがいいな」などが体感としてわかってきます。
▽ 使うオイルは椿油が一般的です。
自分にぴったりなつげ櫛を選んで美髪を手に入れよう!
つげ櫛は、使えば使うほどに自分の髪に馴染んできます日本古来から使われ続けてきているので、日本人の髪に合わないはずがありません。
そして、手入れさえすればずっと使い続けられるものになります。
多少手入れが大変だと思われるかもしれませんが、愛着をもって手入れをしてあげてください。手入れを続けるうちに自然と『長く使い続けたいモノ』になっていると思います!
プラスチック製の櫛にはないつげの櫛の使うたびに変わっていく魅力をぜひ実感してみてください!
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