自分が当たり前だと思ってたこの世界の事実が、全然見当違いだと気づかされたのは、『FACT FULNESS』を読んでから。
「世界の出来事や物事を事実に基づいて正しく読み解きたい..!」という欲求を常に持っているRINですが、自分がすごくマスメディアやSNSから流れてくる情報に振り回されていることを感じました。
実際の事実が知ってるのと全然違った….!!
例えば
『世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん分相になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう。』
という考え方は、メディアで良く聞く話だけど、
『時を重ねるごとに少しずつ、世界は良くなっている。何もかもが毎年改善するわけではないし、課題は山積みだ。だが、人類が大いなる進歩を遂げたのは間違いない。』
という見方の方が実は今の事実に近い。
多分信じにくい人の方が多いと思うけど(私も読むまではそうだった)、これが事実。
じゃあなんでそんな偏った間違った見方が一般的なのか..?
『FACT FULNESS』は人の持つ本能からそれを読み解き、私たちが正しく世界を理解する方法を示しています!
『FACT FULNESS』の内容
ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。 世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。
『FACT FULNESS』は世界で大ベストセラーとなり、あのビルゲイツや、オバマ大統領も大絶賛した一冊。
この本では、世界的な事実にまつわる13のクイズを出題しているが、大半の人が1/3の正答率でチンパンジー以下。特に、高学歴な人や専門家ほど正答率が低いそう。
これは、人が持つ10の本能による思い込みにとらわれてしまっているから。
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人探し本能
- 焦り本能
こんなにたくさんの人間の本能が関係しているのはびっくり…!
『FACTFULNESS』では、これらの本能による思い込みを解明し、
世の中の事実を正しく見るためにはどうすべきかをわかりやすく解説してくれています!
人間の本能を正しく理解する
人間の本能には、上記でも説明した、大きく分けて10個のものがあります!
これね↓
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人探し本能
- 焦り本能
で、なんでこの本能を理解する必要があるかっていうと、人の本能を理解しておくことで、自分たちが陥りやすい間違った見方に気づけるんです。
実際この人間の本能を利用してビジネスに役立てたり、SNS運用をしたり、色々なことに使ってる方もいます。
自分が色々な物事の本質を見つけ、よりよく行動できるように、この本能を理解しておきましょう!
この記事では、この本能の中からいくつかピックアップして紹介していきます!
分断本能
人は誰しも、さまざまな物事や人々を2つのグループに分けないと気がすまないものだ。そして、その2つのグループのあいだには、決して埋まることのない溝があるはずだと思い込む。これが分断本能だ。世界の国々や人々が「金持ちグループ」と「貧乏グループ」に分断されているという思い込みも、分断本能のなせるわざだ。
人は、物事を自然と二つの対立した構造で見てしまうらしいです。
でもたしかに、SNSでよく見かける
会社員⇔フリーランス
お金がある⇔社畜
ミニマリスト⇔マキシマリスト
理系⇔文系
感性の人⇔論理の人
団塊世代⇔ミレニアム世代
若者⇔老害とかで対立関係作って周りの共感や批判集めてるのはあるよね(全部がそうではないけど)🤔
— RIN∞ミニマリストブロガー (@byakuran_2205) February 12, 2019
知らず知らずのうちに物事を分断して見てしまう…!
だけど、実際には分断はなく、誰も居ないと思われがちな中間部分に大半の人がいます。
分断本能を抑えるには、大半の人がどこにいるかを探すこと。
そのために重要なのが、
『平均の比較』、『極端な数字の比較』、『上からの景色』に注意すること。
長くなるのでここでは書けませんが、これらに注意することで、 対立的なものの見方をして誤った認識をすることが無くなります。
パターン化本能
ひとつの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくこと。
パターン化は間違いを生み出しやすいことを肝に銘じること。パターン化を止めることはできないし、止めようとすべきでもない。
パターン化本能を抑えるには、分類を疑うといい。
人は色々な物事をパターンに当てはめて考えがちです。
過去の事例、成功者の事例、国や文化の常識、、、。
でも、それは一つの集団のパターンが根拠になっているだけで、そういうパターン化は間違いを生み出しやすい。
知らず識らずのうちにパターン化していることもあるので、まずは、そのパターン化を疑うことが大切。
パターンへの分類の仕方が正しいのか、一つの集団だけの視点で物事を見ていないか、それをしっかり見極めることが大切です!
パターン化に当てはめることで勘違いが起こりやすいから注意すべき…!
本書では見極め方もしっかり解説されていたよー!
焦り本能
「今すぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと。いま決めなければならないようなことは滅多にないと知ること。
焦り本能を抑えるには、小さな一歩を重ねるといい。
本書でも言われていますが、世界の見方をもっとも歪めてしまうのが「焦り本能」。
他の9つの本能の中にも焦り本能に含まれるものもあります。
焦り本能が顔を出すと、ほかの本能も引き出されたりして、私たちは冷静な判断ができなくなります。
「いましかない」という焦りはストレスのもとになったり、逆に無関心に繋がったり。
どちらも考えることをやめて、本能に負け、愚かな判断をするもとになります。
大切なのは、一息ついて落ち着いて、それが本当に正しいデータなのか、事実に基づいているかを確認すること。
『FACT FULNESS』で世界を事実に基づいて見れるようにしよう
この本は、本当に全人類に読んで欲しい一冊。
大げさかもしれないけど、それくらい良書です!
私たちは、普段からSNSで流れてくる情報や、広告、マスメディアなどのいろんな情報に触れる機会が多いです。
そして、その情報に一喜一憂したり、自分の生活に取り入れたり、色々活用したりします。
でも、メディアから流れてくる情報は、人々の興味を引こうと過剰表現したり、人々が興味を持つのは平和なニュースよりも何か人間の本能を掻き立てるような悪いニュースばかり。
だけど、その情報に流されていたら、正しく世の中を見ることができません。
この本は、そんな世の中を事実に基づいて正しく読み取るための指南書。
人間の本能を知るだけでも、すごい価値があるので、ぜひとも一読して見てください〜!
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