美大受験をしたい!と思っても、
「具体的にどんな持ち物がいるの?」
「揃えるのに画材って高いの?」
という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
私自身、最初は何がいるのかも全然分かりませんでした。美大受験予備校に入ってはじめて、「こういうものを使ってるんだ!」と知ったくらい。
今回は、美大受験で使っていた持ち物を紹介します!
ちなみにデザイン科を受けようとしてたよ!
Contents
美大受験で使っていたデッサン用具
まずは、美大受験の実技試験に欠かせない『デッサン』。
デッサンで使う用具は人様々です。私も浪人してから基本的な道具以外にも色々使って試したりしていました。
1、カルトン
カルトンは、間に作品を挟んだりすることもできるデッサンの紙を置く下敷きのようなもの。
一般的にデザイン科の画塾生が持っているのは、木炭紙サイズのものです。
これをイーゼルに立てかけたりして、デッサンを行います。
2、画用紙
画用紙は、普通の画用紙を使うときもあれば、表面がザラザラしたM画用紙というものを使うときもあります。
画用紙は、その課題ごとにサイズなども指定されていますし、大概美大受験予備校内で毎回購入するかたちです。
3、鉛筆 6H~6B
鉛筆も、必需品の一つ。
6H〜6Bと書いているのは、人によって使う鉛筆の種類も異なるから。
硬さや色のつき方とかも鉛筆によって全然違うから、自分の筆圧とかとも相談して自分の使いやすいものを買ってます。
鉛筆の販売会社によっても特徴が違ったりするから、比べて見るのもおすすめ。
4、消しゴム
普通の角消しと練りゴムを併用して使います。
使い方は人それぞれですが、金属などの鋭い光などはカドケシで消してつけたり、練りゴムでは画用紙を叩くようにして色を落としたりぼかしたりして使います。
5、カッター
鉛筆を削る時に使います。
鉛筆を削る時は、普通の鉛筆削りよりももっと細長〜く削って使います。
芯の部分の見える面積を広くすることで、鉛筆を寝かせて書くときに書きやすくなったりもするので。
慣れないうちは、カッターで削るときに、よく鉛筆の芯を折ったりしますが、慣れれば綺麗に削れるようんなります。
6、はかり棒
はかり棒は、垂直・平行を確かめるための棒です。それから、モチーフの寸法を測るためのもの。
美大受験予備校なんかでもよく最初に配られたりしますが、自転車のタイヤについてる中心から外側に向かって付いている細い棒を使っている人も見かけたりします。
7、デスケール
構図がおかしくないか確認したり、全体のバランスがズレていないかをみたりします。
最初の方は、構図を取るのにも苦労するので、デスケールで調整します。
慣れてくれば、用いずにデッサンできるようになります。また、大学によってはデスケールを受験で使うことを許可していないところもあるので気をつけましょう。
8、フィキサチーフ
フィキサチーフは、デッサンなどをした後に、その鉛筆や木炭の粉を画用紙に定着させるために吹きかけるスプレー。
せっかく書いたデッサンが紙とこすれることで色が落ちたりしないためにつけます。
9、ガーゼ
ガーゼは、画面を叩いたりこすったりしてぼかしたり効果をつけるために用います。
遠近感をつけたりするときにも重宝します。
10、擦筆
擦筆は、鉛筆などで書いた上から細部をこするために使う道具。
ガーゼや指よりも細かいところをこすったりしたい時に使います。
11、鉛筆とかをまとめて入れるもの
鉛筆とかが多くなってくると、既存のケースでは足りなくなってきます。
なので、受験生たちは、みんな鉛筆やカッターナイフなど色々なものをまとめて収納できる道具箱のようなものを買っています。
100均とかのものでも全然いいのですが、ホームセンターなんかの工具用道具箱なんかもしっかりしていてとてもおすすめです!
12、クロッキー帳
アイデアをまとめたり、構図を決めたりする時にクロッキー帳で事前に書いてみたり、講評会などで先生に言われたことを書いたりするために必要なのがこのクロッキー帳。
クロッキー帳は、デザインをする時にも、アイデア出しなどで使います◎
13、クリップ
カルトンを画用紙にとめる時に用います。
デッサンの時はほぼ必ず使いますし、カルトンにこのクリップをつけておけば、中に挟んだ画用紙も飛び出さず、便利です◎
基本的に、一人2つ持っていることが多いです。
美大受験で使ってたデザイン用具
1、パネル
画用紙の台となるようなもの。
これにケント紙を貼って、その上に色彩構成をしていきます。
入試の時も、大学によってはパネル持参の大学もあるので、注意しましょう。
2、水張りテープ
色彩構成(平面構成)などをする時は、パネルに画用紙を水張りして使います。
その水張りに使用するテープが「水張りテープ」。
水をテープにつけることで、裏についているのりが溶け、紙にひっつきます。
水張りのやり方は、予備校でも習うと思いますが、最初は上手くできなかったり画用紙が綺麗に引っ付かなくて苦戦しやすいです。笑
3、画用紙
色彩構成(平面構成)では、基本的にケント紙を使ってデザインします。
ケント紙を水張りテープでパネルに貼って使用します。
絵具を使うとどうしても紙がよれてしまったりするので、パネルに綺麗に貼れるようになっておくのはとても大切です!
4、絵の具
一般的に、美大受験予備校では、不透明水彩絵の具の「アクリル絵の具」を使用します。
アクリル絵の具は、市販の24色だけでなく、必要な色は随時買い足していきます。浪人生とかは、100色くらい揃えている人もたくさんいます。
これも既存の箱じゃ入りきらなくなることも多いので、100均とかでチューブを入れるものを購入することが多いです。
また、白や黒などのよく使う色は、大型のチューブを買うのもコスパ良くておすすめです!
5、筆
水張り用のはけ、平筆、丸筆、面相筆、を基本セットとして使用していました。
ムラなく絵具を塗るのもとても大切だし、粗さが目立つとよく画塾の先生指摘されたりもしていたので、使いやすい筆を選ぶのもとても大切。
メーカーや動物の毛を使った筆なのかどうかとかでも、使いやすさはすごく変わるので、色々試して選びましょう。
6、筆洗
筆を使ったら、それを洗うための筆洗。
これは、美大受験予備校で用意してくれる場合もあれば、自分で買う場合も様々。
でも、入試には持っていかなきゃいけないことが多いので、入試で使いやすい形のものを持っておくと便利です。何回も水を替えにいかなくてもいい分け目の多いものとか。
7、直定規
定規は、溝引きのできるものが便利。
溝があることで、筆を使って直線を引くことができます。
また、下書きの時でも直線を引く時に使いやすいものを選びましょう。
8、烏口
烏口は、細い線を絵具で引きたい時に使います。
水を多く含んだ絵具を注入して、筆じゃ中々表現できない細い線を引くことができます。定規に当てて使うこともできるのでとっても便利。
また、コンパスに取り付けて使用することもできるので、コンパスの円も細い線で描いたりすることができます。
9、コンパス
円を書いたり曲線を描く時に必須な道具。
線の綺麗さはやっぱりデザインを専攻する人としては見逃せません。
課題でも、条件として円や曲線を用いないといけないものもあるので、デザイン系の人はコンパスは必ず揃えるようにしましょう。
10、絵具皿
絵具などは、パレットに出して使うよりも、こういう絵具皿に出して絵具をまんべんなく水と混ぜ合わせて使うことが多いです。
特に広範囲を着色する場合は、ムラなく塗ることが大切なので、こういう絵具皿にたっぷり作って使うことが多いです。
上からラップをかけていれば、後で修正する場合にもサッと使えます。
11、マスキングテープ
直線を引いたり、画面の余白に絵具が飛び散らないように保護するために使います。
デザイン用で使うマステは、一般的に売ってるマステよりも粘着力が高いのが特徴的です。
12、色見本帳
デザインの配色を確かめる時に用います。
色を塗る時に、この色の組み合わせでおかしくないか、似合う色の組み合わせはどれかなどをこの色見本帳で確認します。
このカードでざっと見ておかしくなかったら、実際にデザインとして使用しても上手く行くはずです◎
13、雑巾
洗った筆の水気を取るために使います。
ボロボロになってしまったタオルなんかを雑巾がわりに使用しても良いと思います◎
その他美大受験にあると便利なもの
上記で紹介したもの以外にも、持っていると便利なものなどがあるので、ご紹介します!
1、スケッチブック
スケッチやクロッキーをする時に用います。
簡単に風景をスケッチしたり、人物やモチーフをスケッチしたり。
スケッチ力は、デッサン力にも大きくつながるので、「時間があればスケッチしなさい!」と良く言われていました。
美大に入った今でも、ササっとスケッチを描かなきゃいけない場合もあるので、その時にスケッチはしててよかったなと思います。
2、三角定規
三角定規は、色彩構成をする時にたまに用います。
それから、画用紙を切ったりする時に、ちゃんと垂直平行が取れているか確かめる時に使用したりしていました。
3、ペン型の消しゴム
細かい部分を消す時に、カドケシだけじゃ使いにくいことがあります。
細い線として消しゴムをかけたりしたい時に、こういうペン型のものを持っていると、さくっと消すことができます。
4、ラップ
普通の家庭で使うようなラップでいいのですが、絵具を使う時によく使います。
絵具皿に作った絵具が乾かないように、上からラップをかけて空気に触れないようにするために使います。
実際の入試では、そんな暇はないかもしれませんが、予備校では一つの課題に2日かけて制作することも多いので、ラップをかけて保管することもあります。
美大受験に必要な持ち物を揃えよう!
今回は、美大受験をするにあたって、必要なものや使った持ち物をご紹介しました。
こうやってまとめて見ると、かなりの画材が必要だということがわかると思います。
一気に全部揃える必要はありませんが、基本的な画材を揃えつつ、表現の幅を広げたい時には色々ば画材に挑戦するのもおすすめです。
ぜひ、色々な画材を使いこなして画力を上げていってください!
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